「最近ひとり旅の気分なんだよね～」という会話が私の周りでよく聞こえてくる。そんな私もひとり旅が大好きである。
そして、だいたいその言葉を口にしているのは「女性、独身、毎日とても忙しい」の3大要素を持ち合わせていることが多い。
ひとり旅に行く女性を見ながら男性陣は「よく一人で行くね、寂しくないの？俺絶対無理だわ」と呟く。もちろん例外はあるけれど(バックパッカーは男性が多いし！)

目覚めたばかりなのにもう疲れている人でいっぱいのぎゅうぎゅう詰め満員電車に乗り、仕事では大人数と関わり、気を遣い、頭をフル回転させ、朝から夜までよく働き、夜も仕事のことを考え話しながらお酒を飲んでいる。自分のことだけに集中する時間は自宅にいる短い時間だけ。
そんなときにふと思う。「あ～、もう旅に行きたい！」と。初めて見る景色、食べ物、聞きなれない言語、誰も私を知らない環境へ。
特定の交通手段を使えば、ジッと座って映画を見たり寝たりしている間に日付も天気も違う別世界に到着できる時代だ。
そうでもしないと、いつもの環境にずっといては心からリフレッシュすることは難しい時代なのかもしれない。
それは海外でも国内でもいい。日本に住んでいるのだからその土地それぞれの素晴らしい場所も巡ってみたい。

少し前のこと、フランスに向かった。毎日とても充実していて楽しんでいるしプライベートも幸せだ。でもなぜか「あ、ひとりで旅に出たい」と思ったタイミングだった。今回はパリだけではなく、ドイツ寄りのストラスブールやコルマール、シャルトルなどTGV(フランス高速鉄道)に乗って郊外に出かけては教会の壮大なステンドグラスを見てまわり、カフェで道行く人を眺め、本で読んで覚えたフランス語の単語と喋れない英語が混ざったつたない会話を楽しんだり、老舗のレストランで一人ワインを飲んでみたり。
パリの街並みは毎日私をワクワクさせてくれた。ただキレイで洗練されているだけではない裏路地の人間味のある景色は見ていてどこか懐かしさを覚えるほどだ。
パリ最終日の夜、ホテルに戻ってテレビでも見ながら食べようと思って、BIOスーパーで有機のリンゴを買った。
1個だけ買いたいのに4個入りしかなく、仕方なくそれを購入した帰り道、4～5歳の子供も含む家族3人が路上に座り込み、こちらをジッと見つめている。つい一度通り過ぎたのだけど、買いすぎたリンゴの数を思い出して戻り手渡した。
渡したのはお金ではなくリンゴなのに「Thank you マダ～ム」と投げキッスまでしてくれて、なんだかとってもフレンドリーであった。
そういえば…日本のホームレスはまずこちらの目を見てくることはない。そこに確かに存在しているはずが、まるで存在を消しているかのように、他者との関わり合いを望んでいないかのように。まるで目には見えないシールドで囲まれているかのよう。
そして見えないフリをしてあげることが優しさかのように、私たちは関わりを持つことはない。
日本にいると当たり前のように感じていることを、こうして色々考える。その有意義な時間そのものが旅。

旅や出張でホテルに泊まると、思いのほかリラックスできて自宅よりゆっくり休めるなんて経験、あるのではないだろうか？
無音の室内、明るすぎない照明、なにもすることがない空間。バスタブにお湯をためて入浴剤も入れて静かに浸かる。
終わらせなきゃいけない家事なんてものはなく、広いベッドの上で普段よりも念入りにストレッチしてみたり、お気に入りのクリームでマッサージしてみたり。自分だけの時間をこれだけ贅沢に使えると、寝つきも良くて普段より早寝になったりするものだ。

「あ～旅に出た～い」と言っている人に、私が「これ持っていくといいよ！」と教えたくなるのがこの3つ。
YOU&OILのRELAXは機内でのリフレッシュやホテルでみぞおちや足裏に塗ってマッサージを。初めて行く場所は緊張することもあるけれど、このオイルがそっと背中を押してくれる。そしてやっぱり体調バッチリで楽しみたいから、青パパイヤ酵素の7日間用を。私の友人でもあるイラストレーターShogo Sekineくんがデザインしてくれたビープル限定発売のパッケージは持ち歩きしやすいサイズ。これを飲むとお腹の底からシャキッとするので欠かせない。ホテルで使うのはジャナークジャパンのクリーム。アボリジニが昔から生活に取り入れているワイルドフラワーエッセンスのパワーには本当に驚かされる。旅先でホテルに戻ったらゆっくりバスタブに浸かり、肩や腰をはじめ全身をこれで揉み解してみてほしい。思い出に残る素晴らしい旅にしなやかな身体と心は必須だから。