私にとって旅とは五感を自由にする、感じたことのない自分に出会う楽しみ。異国の匂い、空の色、服の色、瞳の色、見たことのない包み紙、読み取れない看板、流れる時の速度、お財布に溜まる小銭、、、いつもとは違うこと、心地よいことも不便さもすべてが、自分から飛び出して感じられる不自由が自由な、私の栄養素。
旅にでる目的はすきあらば東京を離れる!! が私の暮らしのスタンス。仕事をするには、東京という街のエネルギーは必要不可欠であるけれど、仕事から一歩離れれば東京からエスケープしてどこかへ出かける。仕事に追われるようになれば、視野は狭まり環境に麻痺していく。大切なものが見えなくなっていたりすることを必然的に回避するために旅にでるのか?こう取材を受けて改めて考えるとそういうことなのかもしれないですね。私は思い立って不意に出かけるようなショートトリップにワクワクさせられる。数年前の出来事、友人がフィンランドに旅にでるとSNSで知って、そこにコメントを行きたいわ!!と書き込んだところ、良かったら来ちゃいなよ!の返信にすぐにチケットを手配して現地で合流、一人旅の予定の友人は突然のふたり旅に、私は行きたいと思っていた場所へ突然のトリップ。旅中しっかりと予定を組んで満喫する彼女との旅は、おんぶに抱っこみたいについて行く旅で、放っておいたら部屋で2日くらいベッドの上でごろごろしてしまうことにだってなりかねない私には、ありがたい限りの旅だったのだけど、1日だけ私に合わせた彼女からは「こんなに暮らすように旅をするのも楽しいものね」と、仕事以外ではのんびりすぎる私の旅のスタイルもなかなかだと褒めてくれた(笑)スタイルの異なる者同士の旅も、時にはこんな風にお互いのないものを埋め合えることもあるのねと、今も良い旅だったと思い出します。どんなことも柔軟に受け入れて楽しめるのが旅の醍醐味。そして旅に欠かせないものといえば、ストール。旅先での急な温度変化や巻かれている感じに癒されるんです。
- 買い付けで行ったモロッコのマラケシュにて
- パリにて
- 南仏・プロヴァンスにて
- フランスのアヴィニョンにて