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BioなPeople ビープルになりたい!! Yuta Ngatomo サッカー日本代表 / イタリアセリエA インテルナツィオナーレ・ミラノ所属 長友佑都選手

Q 徹底的に「食」に意識を持つようになったのはなぜですか?
20代の頃までは食を特に意識しなくとも思うように体を動かせましたが、30代を目前にして体やパフォーマンスのキレに違和感を感じはじめ、日々の食事にも意識を向けるようになりました。そんな時、僕の「食」の意識を大きく変えるキッカケとなってくれたのが、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という書籍と、現在僕の専属シェフをしてくれている加藤シェフとの出会いです。この出会いから「食」への意識の高め方を知り、加藤シェフの指導のもと、食事の徹底管理を習慣にしたことで驚くほど体が改善されていきました。以前まで悩んでいた花粉症や鼻づまり、体のだるさや疲れを感じづらくなり、そして何より、「パフォーマンスにキレが出るようになった感覚」が今でも僕が徹底的に「食」にこだわり続けている原動力となっています。
Q 食事を徹底管理する中で、特に変わったことはなんですか?
食材はオーガニック栽培にこだわり、良質なタンパク質、自然に育った野菜を摂取し、良質なオイルやスーパーフードなどを取り入れ健康的な食事に切り替えました。良い食事と良い準備で、心も安定しますし、日々のトレーニングもしっかり身体に還る感覚があります。食事を変えることによる体の変化を自ら実感したことで「食」への関心は今後もますます強くなりそうです。僕は、食事は「自己投資」だと思っています。今まで様々な経験から培った結果があるからこそ、一人でも多くの方々にその経験を伝えていけたらなと思います。
Q 女性が旦那さまや彼の良いサポーターになる為に心掛けるべきことは何だと思いますか?
僕がイタリアに渡って約6年が過ぎました。チームメイトとの会話の中で、サッカーの話や選手同士の家族や彼女の話にもなり、世界各国のコミュニケーションの文化について知る機会が多いのですが、それを知って僕が一番感じること、それは「お互いが思いやりを持ち、楽しく幸せな時間を過ごすことがお互いの心の支えになる」というシンプルな考えです。僕なりに具体的なシーンを連想するとすれば、待ち合わせや見送りのときなどに笑顔を見せて応援してくれる事ですね。また「食」については栄養の管理は勿論ですが、それ以上に僕のために料理を学んでくれたり、一生懸命に考えてくれる。それが何より幸せなことです。お互いに新しい発見や感情を共有し合う時間をつくることも大事だと思っています。
Q 日本でも「食」を意識する女性が増えてきました。そんな日本の女性に長友選手からアドバイスをください。
この記事を読んでいただいている方々はきっとキレイになる、健康になるために努力している女性が多いのではないでしょうか。ボディメイクのために、ランチはおにぎり1個だけ、さらに夕飯はサラダだけのような極端な食事制限をしている方がいたら、食事法をもう一度見直してほしいとアドバイスしたいですね。僕のオススメは新鮮な野菜を食べること、そしてお肉やお魚の良質なタンパク質と良質なオイルを積極的に摂取することです。僕も同じように意識したところ、余分な内臓脂肪が2kgすぐに落ちましたし、身近で実姉も自然に腹筋が割れてきたと話していました。(笑)美と健康のためにも、日常にある食材を少しずつ良質なものに変えながら「食」を楽しんで毎日を過ごしてほしいと思います。日本人女性の素晴らしさはやはり「気配り」と「心配り」にあると思います。常に相手の気持ちに先回りして行動する姿にはとても気品を感じますね。ただ、日本人女性はもっと男性に甘えてもいい、と僕は思っています。海外にはレディーファーストの文化があるように、時には甘える気持ちを持ってみると、心に余裕もできて笑顔になれる。そういう女性の表情を見るのが僕は好きですね。
Q 日々のストレスに打ち勝つメンタルやモチベーションを保つために心がけて
		いることはありますか?
一番重要になるのは目標設定や目的設定だと思っています。僕の場合、「ピッチの上で結果を出す。最高なパフォーマンスを発揮する。」という目標や目的を必ず設定し、そのイメージから逆算して「今やるべき事は何なのか?」を考え、目標を超え成長した自分をイメージしてトレーニングをしています。メンタルとモチベーションを保つための〝コツ″を挙げるとすれば「目標に近づく自分と状況を楽しむ」こと。さらにそのプロセスでは良いトレーニング、良い食事が必要なので「自己投資」の考え方もとても重要だと思います。最近では、今の自分に目を向ける時間にも意識をして、ヨガの要素に重点を置いた僕流のトレーニング「ヨガ友」を取り入れ、呼吸を意識しながらトレーニングすることで、過去からの後悔や未来への不安に捉われず雑念からも解放されるようになり、モチベーションを保つことに役立っています。
Q 日々のストレスに打ち勝つメンタルやモチベーションを保つために心がけて
		いることはありますか?
何よりも一番に大事にしたいのは「子供への愛情」です。
僕が子供の頃、食育という観点で指導されたことはなかったですが、今振り返ると食事という場を通じて家族から愛情を感じることは多かったです。家族が一生懸命作る料理やお弁当はもちろんですが、大人になった今、外食先でも愛情を感じることが増えました。行きつけのレストランでいつも担当してくれるサービスマンは「今日のおすすめはこれだよ!これはオーガニック栽培だよ!」と生産者のこだわりのネタも交えながらいつも愛を持って楽しそうに話してくれます。ただ美味しい食事を楽しむだけでなく、美味しい料理ができるまでのプロセスや様々なこだわりを知り沢山の愛情を感じさせてくれる大好きなレストランです。子供にも楽しみながら食の大切さ、命の大切さを感じて欲しいと思います。食を通じて様々な方々との出会いの場となる、オーガニック畑や市場、スーパーマーケット、レストランなど、食卓以外の場所に子供と行ってそれぞれのこだわりを感じながら